防衛大学校の桜の銘木、右近と左近、乱れ咲く
昨年秋にカリフォルニアから三浦半島に復帰して迎えた日本の春、4年ぶりに桜見物となりましたが、残念ながら三浦半島付近では満開と晴天のタイミングがなかなか合わず、このままモヤモヤしたまま散って行くのかなあと思っていた金曜夕方、防衛大学校の幹部・中塚さまから、校内の桜が満開になったので観に来ませんか? とのお誘いメールが届きました!
なんと、本校内の桜はだいぶ散ってしまったけれど、校門近くの例の巨木2本は4月6日(水)の入学式の日に満開となり、翌日の雨で少し散ってしまったけれど土曜日はまだ花見日和なのだそうです。 中塚さまは新入生受入れでお忙しいのにわざわざ時間を割いていただきヒジョーに恐縮ではありましたがこのチャンスを逃す手はありません。
被写体が被写体だけに団長だけでは力不足なので、いつもとても印象的な写真を撮られている 「三浦半島デジカメ便り」 のShuさんもお誘いして、中塚さま、Shuさん、団長の3人での贅沢な花見と相成りました。 いや~、感謝感謝であります!
巨木は二本あって、これが校門に近い方にある大島桜。 すごい迫力!
大島桜ってソメイヨシノよりも先に咲くものだと思ってましたが、これだけの巨木になるとエンジンがかかるまで時間がかかるのかもしれませんね。
これがもう一本の、こちらはソメイヨシノです。 大島桜よりわずかにピンクががっています。
こちらも圧倒的な迫力がありましたが、大島桜に比べてたたずまいやサイズなど少しだけ女性的に感じました。
これがツーショット。 左が大島桜で右がソメイヨシノ。 どっちがどっちかわかりませんがこの二本は、右近と左近、と呼ばれているようです。
それにしてもこの美しさと迫力のヒミツはなんなのでしょうか?
ヒミツはこれです。 幹から分岐しているんですね~。 この分岐によって横方向に枝が伸びて、 ♬このー木なんの木気になる木~♫ のような形状になっているんです。
こんは太い幹が横に伸びるなんてありえなーい!
横伸びした枝を支えるための手入れも怠りません。 沢山の丸太によって支えられていました。
両方とも樹齢は軽く100年を超えているでしょう。 となると防大64年の歴史よりもはるかに長い。 ここが帝国陸軍だったときから日本の近代史を見続けてきたんですね。
スケールもさることながら、枝の先まで花の密度が高い。 ベテランンのアスリートが己の肉体の指の先まできっちりケアしていることに通ずるような、凛とした空気も感じました。
それにしても素晴らしいものを見せていただきました。
今後の人生でいろんなことに直面してもこの右近と左近を思い出せば勇気をもらえそうな気がします。 大げさですが、ホントにそう思いました。
おまけ。
防大の中で最も東京湾に近い建物である学生会館からの景色です。 丁度護衛艦「かが」がランドマークタワーをバックに海上自衛隊横須賀基地に向かっていました。 (ホントに「かが」かどうかは自信がありませんが、ネット上の画像と照らし合わせた結果、「かが」らしい。) こんな景色を見ながら食事を頂けるレストランもあるんですよ。 くぅ~っ!
校内には沢山の新入生がいましたが、みなさん挨拶が素晴らしく、とても気持ちが良かった! これからの4年間、大変な学生生活が待ってますが、この右近と左近のように頑張ってほしい!
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