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2016年11月24日 (木)

横須賀新ごみ処理施設見学

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現在長坂に建設中の横須賀市の新ごみ処理施設を見学する機会がありました。

この施設、建設が発表された2010年に団長はいち早く現地に潜入してレポートしましたが、あれからもう6年が経つんですねえ。 前回は場所選定に至る経緯や計画発表が唐突だったことを指摘しましたが、今回は見たまんまのレポートのみです。


なお今回の見学会は地元有志の方々向けに開催されたもので、団長は日ごろの活動が認められ(?)招待されました。 ありがたや~。






Photo_2

まずはこの計画と進捗状況のおさらいです。

この看板に書かれているように、平成28年の現在は地盤整備の真っ最中。 最終的には3年後の平成31年度に完成して稼働開始。 稼働後はここで横須賀市と三浦市のごみを焼却します。


この完成図を見て、現在稼働中の南部処理場よりも煙突が低いことが気になり質問してみたところ、海辺にある南部処理場は170mでここは60mほどの計画。 しかしながら建設地自体の高度が120m以上あるので、煙突高度的には南部処理場より少し高いようです。






Photo_3

新処理場へのアプローチのために建設されたトンネルです。

横須賀には数えきれないほどのトンネルがありますが、これはその中でも最新のもの。 銘板が取り付けられる部分にはまだ何もありません。 トンネル名は今後検討だそうで、おそらく地域にちなんだ名前になりそうとのこと。 今年の初めに工事現場を確認した際には、「横須賀トンネル作業所」 との看板があったので、ずいぶんと大きな名前をつけちゃったなあ、と思ったのですが、実際には別の名前になりそうで良かった~。

銘板取り付け部分がかなりの横長なので、どんな名前になっても大丈夫そう。 でも、「横須賀市三浦市広域ごみ処理施設・プラ減容施設もあるでよ隧道」 なんて名前にならないことを願います。(笑)






Photo_4

さて見学者一行は新隧道を進みます。

新しいトンネルもその先の付帯道路も緩やかなカーブを描いています。 これは、直線にすると勾配が急になりすぎてしまうことと、速度抑制効果を狙ってのものだそうです。

ところでトンネル内には照明施設がまだありません。 真ん中付近は結構真っ暗! もちろん施設が稼働するまでには取り付けられる予定です。






Photo_5

新トンネルを抜けると横須賀中央方面の景色が拡がっていました。

かつては衣笠や平作方面から大楠山へ通じる遊歩道からこの景色が見えたのですが、新処理場の造成に伴いそのルートは現在通行止めになっています。 処理場完成後に再開予定だそうで、その際には処理場横にハイカー用のトイレを整備するそうです。







 

Photo_6

200mの新トンネルと500mの付帯道路を通って新処理場建設現場にとうちゃこ!

現在は処理場の土台がほぼ完成して、土台上にアプローチしする道路用の盛り土が行われているようでした。

かつてここにあったプラスチックごみの減容施設はいったん解体され別の場所(長坂処理場内)で稼働中。 新処理場完成後は同じ敷地内に作り直して同時期に稼働開始予定。



さて新処理場ですが、詳細計画は横須賀市のサイトを見て頂くとして、今の南部処理場から大きく変わる点は以下の通り。


・焼却炉は3基体制。 1基ずつメンテしながら安定稼働を狙う。

・焼却温度を1000℃まで高めることができ、現在不燃ごみとして処分しているプラスチックを焼却することができる。 
 → 高温焼却でダイオキシンを出さずに燃やす、というのが全国的な最新トレンドになっているようです。 稼働後は当然分別方法は変わってくるでしょうが、それをどうやって周知させるかが課題になりそう。

・プラゴミを焼却できない南部処理場とは併存できません。 よって新処理場稼働後は南部処理場は稼働停止となる。
 → これによって南部処理場の排熱を利用した隣の温水プールは熱源を失いますが、プール利用者多数のため新たにボイラーを設置してプール営業は継続とのこと。

・新処理場の焼却熱利用方法は、発電機設置によって場内電力の確保、および余剰電力の売電で運転費用を賄う方向。 あらたな温水プールは作らない模様。(場所が不便)

・ばい煙のモニタリングポスト設置場所は現在検討中。 今後住民の意見を取り入れながら進める。

てなところでしょうか。


場所が不便なところなので、パッカー車の移動導線を考えると、ここの稼働前には現在工事中の久里浜田浦線・衣笠IC以北が開通していることが必須条件と思われますが、市側も同様に考えていて進捗状況はチェックされているようです。

さらにパッカー車の導線をもっと短縮するために、この新トンネルからのアプローチのほか、山科台方向からも入ることになるとのこと。 ただし粗大ごみ持込みの一般車は新トンネルからのみとなります。





Photo_7

衣笠・平作~大楠山の遊歩道は新処理場手前で通行止めになっていました。 再開通まであと3年ちょいです。

ということで貴重な機会でした。 今後も機会あるごとにチェックして行きましょう。

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コメント

団長 お疲れ様です。日頃の行いですな
こう言う貴重な事に招待されるなんて。
しかし、大型ゴミを運ぶのに今の処理場は近くてよかったのになぁ、
( ^ω^ )でも処理場が、できる頃には車の免許を返却してるかな(笑)認知症で(笑)今のところはスプリング入ったベットのマットレス引き取ってくれないんですよね。新しいところもそうなのかなぁ、ゴミの問題もさることながら火葬場も もう一箇所増やさないと困るなぁなんて考えちゃいました。ありがとうございました。

にゃんきちさん、どーも!
毎度ながらできたてのトンネルを通るのは気持ちいですね。でも思ったより短くてあっという間に通り過ぎてしまいました。 どんな名前になるのか予想しながら待ちましょか。

お久し振りでございます。
何気なく覗いてみたら、ちょうどホットな話題をアップされた当日だったとはw
あのトンネルの前は週に1~2回通るのですが、その度に団長の事が気になっていました。
流石、団長。正式に招待されて潜入調査されていたんですね。
ではではw

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