鳥取弾丸ツアーその4: すっ、素晴らしすぎる三佛寺!! 入口から文殊堂編
三朝温泉で牛骨ラーメンを食べた後、辿り着いたのは三徳山・三佛寺。 国宝のある有名な寺院らしいのですが、知らないし読めません。(笑) 正解は、みとくさん・さんぶつじ。 事前調査によれば、ここをお参りした人は人生観が変わるんだそうだ。 ホントかいなと思いつつも、ホントだったら凄いことだし、大体聞いたこともないお寺さんで人生観が変わったらそれはそれで面白いと思って、今回の旅のメインターゲットとなったわけなんです。
これが三佛寺の全体図です。 赤い矢印で示されている現在地から左上の最奥部まで、全部で15のお寺やお堂があるのですが、なんとまあその中の2つが国宝、3つが国の重要文化財、6つが鳥取県の重要文化財なんだそうな。 三徳山全体が山岳寺院にということで、しかも開山1300年! 素晴らしいですね~。
しかしもっと凄いのが、このお寺がどの様にして建設されたかが、未だに謎なんだそうです。 さらに、一番奥まで行くには修行僧が通った道無き道を進むため、滑落事故も多く、
・事前に靴底チェックあり。 滑り止めのないスニーカーは無理。 NGの人は、入口でわらじを借りて入山しないといけません。
・滑落死亡事故が多いので、単独での入山禁止。 2人以上での行動しか許されていません。
おお~、とてもビビりますが、行ってみたい度満点な所ですね~。 実は団長、ここを登りたいがために、登山靴を履いて飛行機に乗ったのでした。(笑) もちろん靴底チェックは合格したのですが、単独入山が許されていないので他の入山希望者にジョインしようという目論見で、入口で15分ほど待ちました。 そこに現れたのが、広島県から来た若者3人組。 同期入社のお友達だそうで、団長からの、仲間に入れてチョーダイという申し出を快く受け入れて頂きました。 ありがとう!
さてこれで晴れて憧れの(にわか憧れですが。(笑)) 三沸寺に入山です。 ワクワクしながら山道を進むと、、、 まあフツー。 三浦アルプスと変わりません。(笑) 若者達との会話も弾みます。 遠く神奈川から一人旅、しかも日帰り(笑)というのが受けたようで、楽しいお話しが続きました。
しかしそれは最初の50mだけでした。
最初の平和区間が過ぎると、木の根を掴みながら登る急坂に遭遇です。 急に汗が噴き出てきます。 圧倒的に最年長の団長の息が上がってきました。(笑)
それが過ぎると今度は帰りが心配になるような絶壁が現れました。 あちこち木の枝に掴まりながら登らないと、滑落してしまいます。 若者達は時々後ろを振り返りながら団長のことを気にかけてくれました。 気持ちの良い奴らだなぁ!!
全身がびしょ濡れになるくらいの汗をかいて坂を登ると、なんと絶壁に作られたお堂が現れました! 何故こんな所に? どうやって造ったの? というこのお堂、国の重要文化財である文殊堂です。 でもここはまだ文殊堂の底部分。 お堂を見るためには、この写真の左下に写っている岩の絶壁を鎖に掴まりながら登らないといけません。 残ったスタミナを絞りきってなんとか岩壁を登りきると、、、、、
じゃーん、文殊堂の回廊に辿りつきました。 なんとここ、国の重要文化財なのに、絶壁上で手摺りがないのに、靴を脱げば自由に入って良いんです!!
しかも目の前に拡がるのは、何も遮るものがないこんな素晴らしい景色!
谷からの風が涙が出るほど気持ち良く、ほてった体に染み入ります。 絶壁上の空間に足を投げ出し初夏の緑風を浴びる、これまでの山歩きでこんなに素晴らしい体験はありませんでした。 若者3人もいたく感激したようで、何時間でもここでボーっとしていたい、ということで若者とおじさんの意見が一致したのでした。
しか~し、ここはまだ最奥部まで続く苦行の道のまだ半分です。 後ろ髪を引かれながら、しかしこの先に待っているものに期待を抱きながら重い腰を上げた4人なのでした。 あっ、立ち上がる時は立ちくらみに要注意です。(笑)
ってことでまだまだ続く三佛寺。 なんて深いんだ。。。。。
« 鳥取弾丸ツアーその3: 大山南壁から三朝温泉方面へ | トップページ | 鳥取弾丸ツアーその5: すっ、素晴らしすぎる三佛寺!! 文殊堂から投入堂編 »
「旅行・地域」カテゴリの記事
- 四国アゲイン(2017.07.17)
- 天橋立からの~、異空間感プンプンの伊根の舟屋(2017.03.05)
- またまたしばらく、、、、(2017.01.20)
- 城ケ島をブラブラ(2016.02.21)
- ナパバレー&ソノマ、ワイナリー巡り(2015.05.11)
「美しい光景」カテゴリの記事
- SFO(サンフランシスコ国際空港)での並行着陸(2017.10.30)
- フィンガーレイクスのワイナリー巡り(2017.10.16)
- 四国ドライブ(2017.06.03)
- 鳥取砂丘ぶらり旅(2017.03.19)
- 神戸餃子ツアー(2017.03.12)
「山歩き」カテゴリの記事
- おろしたてのトレッキングシューズ(2015.02.09)
- マウンテンバイク新コース挑戦で巴投げを喰らう!(2014.07.06)
- トレッキングシューズ、新しい相棒に交代(2013.11.11)
- 米国2014会計年度予算不成立の影響(2013.10.07)
- Point Mugu で暑さしのぎ(2013.05.12)
コメント
この記事へのコメントは終了しました。
« 鳥取弾丸ツアーその3: 大山南壁から三朝温泉方面へ | トップページ | 鳥取弾丸ツアーその5: すっ、素晴らしすぎる三佛寺!! 文殊堂から投入堂編 »
ロンドンももこさん、
褒めて頂きましてありがとうございます。(笑) 我々おぢさんとオネーさま(ん?)にとって、気持ちの良い若者と接触するとまだまだ日本は捨てたモノじゃないと思いますね! ももこさんもあちこち歩き回ってほとんど家にいないと聞きましたが?
投稿: 団長 | 2010年7月20日 (火) 22時26分
一人で登山靴で日帰りでデミオで・・・・
若いですね・・・。
それにしても、まだまだ全国には心優しくて
素晴らしい若者がたくさんいて良かったですね~。
(広島支部さんたち)
客観的に見れば、「へんなおぢさんの突然の申し出」、だもんね~。
でも、こういうの、結構好きかも(笑)
投稿: ロンドンももこ | 2010年7月20日 (火) 19時11分
広島支部1号さん!
いや~、これはこれはご覧になってましたか! 団長にとっては二重の喜びであります。
改めまして、三佛寺ではありがとうございました。 皆さんの筋肉痛はどうでしたか? 若いからささっと治ったかも知れませんが、団長は月曜まで痛かったですよ。(笑)
しかし文殊堂での景色と風といろはすは忘れられませんね。 あれを皆さんと共有できてホントに良かったです。 まだこの後、ボスキャラ(笑)が待っている訳ですが、昨晩、今晩と飲み会が続くため、続きのアップは土曜日になってしまうかも知れません。 またチョクチョク遊びに来てくださいね。 皆さんにもよろしくお伝え下さい。
投稿: 団長 | 2010年7月16日 (金) 07時24分
団長。お疲れ様です。Blog拝見させて頂きました。山登りで一番はしゃいでいた、B面広島支部1号でございます。
団長との山登りの思い出が未だに忘れません。特に、絶景を見ながら団長から頂いた奇跡の汁〈いろはす〉の美味しさたるや忘れられません。次回レポート期待しております。
投稿: 広島支部1号 | 2010年7月15日 (木) 20時52分