さて久しぶりの食べ物編。 その昔、長井・穐人物産のまぐろ丼を、世界初のカットモデルまで作って分析してみましたが、こういうのって楽しいなあ。
今回は三浦半島・冬の味覚である三浦大根と、普通の青首大根を比較してみました。 実は三浦大根を食べるのは団長も初めてです。 ちなみに青首大根も三浦半島産。 スーパーに入荷したての新鮮なものであるのに対して、三浦大根は久里浜商店街の八百屋さんに、数日前から置かれていたことを通勤時に確認してますので、新鮮さから言ったら青首大根が少し有利かもしれません。
まずは外観の違いから。 言うまでもなく左が青首大根、右が三浦大根。 青首大根は肩が張っていて、そこが地上に出ているので抜きやすいんだけど、三浦大根の方はなで肩で、地中に隠れている部分の方が太いので、抜くのが大変。 その作業の大変さで、三浦半島における栽培量が5%位まで低下してしまったと聞きました。 とはいえ、なんとか残そうと努力している栽培農家もいるということは、美味しいに違いありません。 その味わいは、八百屋のおばちゃんによれば、水分が多いので大根おろしには適さないけど、煮物では柔らかく仕上がって美味しいのだそうだ。
次にそのままがぶりと試食。 左の青首大根はかなり新鮮だったようで、八百屋のおばちゃん情報で植えつけられた概念とは違って、水分量は互角。 でも味はかなり違います。 甘みがあって、まろやかな、ちょっとフルーツっぽさも感じる青首大根に対して、三浦大根の方は、ちょっと辛みと苦さ、アクを感じます。 甘味は感じず、むかーしの大根を食べているようで、実はこの時点ではもっと新鮮な三浦大根を買うべきだったかと、ちょっと後悔の念が頭をよぎりました。 それにしても青首大根は、近年の品種改良の成果なのか、栽培技術の向上なのか、詳しくはわかりませんが、美味しいんです。 このままぼりぼり食べ進めちゃおうかなあ、なんて考えてしまいます。
次に、大根おろしにしてみました。 写真だとよくわからないかもしれませんが、おばちゃんの言ったとおり、三浦大根(右)の方が多少水気が多い。 味わいはそのままかじった時と同じ。 酸素に触れて三浦大根の味が変化することを期待したのですが、ワインと同じようにはいきませんでした。 ワインと大根を同じにするんかーい! と髭男爵が言ってきそうです。
大根おろしにした場合、全てをそのまま食べるということはないので、次に、飛島の塩辛(ものすごくしょっぱいけど超おいしいイカの塩辛。 そのうち紹介します。) と一緒に食べてみました。
すると、、、 ガラリと印象が変わりました! 青首大根の方は塩辛の味をマイルドにした、というか大根も塩辛も、両者それぞれ薄めあった感じ。 対して三浦大根の方は、塩辛の味を残しつつ、大根の味もしっかり残り、両者それぞれがしっかりと主張し合っている感じです。 まさにマリアージュ。 素晴らしい! 大根おろしには適さないと言っていたおばちゃんに、この飛島の塩辛を持って行ってあげようかと思った次第です。
次に、本命の煮もの。 この日の夕食はおでんだったので、両方の比較にはバッチリ。 とりあえず両方とも同じくらいの厚さに切って、同じ鍋で煮てみました。
で、これが30分ほど煮た後のカットモデル。 ちょっとわかりにくいけど、三浦大根(右)の方がよくしみています。 包丁で切る時の手ごたえが全く違いました。 しかしこんな実験をするんだったら、おでんのタレではなく、濃口醤油を使って、しみ具合がわかるようにするんだったと、後悔してしまった団長でした。(笑)
このあとおでんとなったわけですが、三浦大根の方が美味しかった~。 お箸で切る時の柔らかさが違うし、食べても、生の時に感じたアクはどこへやらで、大根の味とおでんの味がミックスして美味い。 青首大根も美味しいんだけど、中心までのしみ具合が足りない、生の時とは逆にちょっとだけ苦みを感じる、ということで、比べちゃうと分が悪かったですね。 ということで今回は、三浦大根の勝ち! 煮物の勝負は想像通りだったんだけど、味の強いものと合わせる大根おろしも絶品、という新たな認識も得ることができました。
次は抜きたての三浦大根で比較してみたいなあ。
本日、おでんと合わせたワインは、南アフリカ産のInkSpot 2005年。 ピノ・タージュというブドウをメインにした赤ワインです。 和食には白、というイメージがあるけど、おでんのようなしょうゆ味には、意外とこういったこってりとした赤も合います。 お試しあれ。
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